トレーニーの罠に飛び込め

~鏡に映る目立つところから鍛えよう~

 せっかく筋トレやジョギングなどの運動を始めたのに、長く続かず諦めてしまう。

 

 購入したダンベルなどの器具も、部屋の隅で埃をかぶっている……。

 

 これは非常にもったいないことですよね。

 

 せっかく始めたモチベーションを保つには

 

「目立つところから鍛えてみる」

 

というのをやってみるのも良いでしょう。


 モチベーションを維持できない理由として、ウォーキングやジョギングなど有酸素運動をしているのにも関わらず、体形があまり変わっていない。

 

 ぽっこりしたお腹周りや大きなお尻も変わっていないような気がする。

 

 続けていても無駄に思えて、日常生活の忙しさを理由に諦めてしまう。

 

 そういう方が多いようです。

目指すなら、こんなきれいな体にしたいもの 
目指すなら、こんなきれいな体にしたいもの
でも、現実はぽっこりお腹
でも、現実はぽっこりお腹

 また、様々なトレーニング雑誌でも、トレーニーが陥りやすい罠として挙げられるのが、

 

 ・胸ばかり鍛えて、背中が薄い

 ・上半身ばかりで、下半身が鍛えられていない

 

というこの2つ。

 

 たしかに、バランスの良く鍛えられた体というものは見た目も良いですし、鍛え方が不十分ですと、スポーツでも良いパフォーマンスが発揮できません。

 

 ですが、ここにひとつ疑問があります。


トレーニングを始めたばかりのあなたは、アスリートとしての成果をもとめているのか?

 筋トレをはじめた理由としては、体形の崩れや体力の衰えに健康への不安などがほとんどであって、スポーツでいい結果を出したいからという理由ではないはずです。

 

「見た目だけ」「実践的ではない筋肉」

 

 気持ちを萎えさせるだけで役に立たない周りの雑音など、まずはシャットダウンして考えていきましょう。 

あなたの周りには、気持ちを萎えさせる様々な雑音があります。
あなたの周りには、気持ちを萎えさせる様々な雑音があります

 筋トレに有酸素運動やストレッチなどの運動すると、どんな効果が得られるか

 

・体温の調整、体温の上昇

・気分転換

・心肺機能の向上や筋力向上

・自律神経の調整

・血行促進

・成長ホルモンの分泌

 

などが挙げられます。

 

 運動することだけでもこれだけの効果が得られるわけですから、やって損などということはないはずです。しかし、現実にモチベーションが続かないというのは何故でしょう。

 

 それは「見た目では、それほどの変化がない」

 

 人には漫然とした単調な作業や生活に飽きを感じる性質があるように、トレーニングにもある一定の負荷でトレーニングを続けて、一定の水準に達してしまうとトレーニング効果が得られにくくなる性質があります。

 

 そのため、トレーニングでは少しずつ負荷を強めていく(漸進性)わけですが、わかりやすい成果を得られた方が、モチベーションを保ちやすくなりますし、または得られた成果を失いたくないため運動を続けやすくなるわけです。

 

 またもうひとつ注意する点は、残念ながら

 

もっとも気になるお腹周りの脂肪が減るのは最後

 

という点にあります。

 

 お腹に脂肪が集まるのは人間本来の特徴で、生命維持や大切な内臓を外部の衝撃から守るためにお腹に蓄えられやすい仕組みになっています。

 

 ですから、そこだけを減らしてくびれをつくろうというのは難しいことです。

 

 ただ、もともとは脂肪も人間には大切なエネルギーなわけですから、ポッコリお腹に蓄えられた余ったエネルギーを、他の筋肉にわけてあげる活動が必要となってくるわけです。

 

 一方で、お腹周りを減らしたいのが目的のひとつなわけですから、モチベーションを維持するためにも、わかりやすい成果が必要となってきます。


そこで、あえて、「トレーニーの罠」に飛び込みましょう。

 上記にある「トレーニーの罠」。

 これを避けるために、バランスよく下半身や背中も鍛えようとしますが、成果を得られにくい箇所というものは、やっていてもつまらないものです。

 

 そこであえて「トレーニーの罠」に飛び込んでみましょう。

 

 鏡に映る自分の姿を見て、まずはどこが目に映りますか?

 

「肩や胸」といった上半身ではないでしょうか。

 

 トレーニングを続けるうちに、鍛えた箇所が発達していく、肩や胸が発達していくのがわかったらどうでしょう。

 

 体形や体調をどうにかしたいと思って筋トレを始めたばかりのあなたは、アスリートになるわけではないのです。

 

 もちろん、下半身や背中など鍛えていた方が良いのは当然なので、まったくやらなくて良いということではなくて、集中しにくい箇所に、無理して時間を掛ける必要はないということです。  

この種の写真だと胸肩背中くらいで、太ももを載せるて少ないですよね
この種の写真だと胸肩背中くらいで、太ももを載せるて少ないですよね

 やがて、あなた自身で自分の下半身や背中など気になり始めたら、あなたは次のステップに進んでいると言えます。

 

 筋肉は調整できるものです。

 

 その時になってから、改めてトレーニングメニューを見直し、不十分な箇所を鍛えていけばいい。

 

 今のあなたはアスリートでも、アスリートになるわけではないのです。

 

 気持ちを楽にして、筋トレを継続していきましょう。

筋トレは継続が第一です。
筋トレは継続が第一です。