はじめに
何か刺激が欲しい、でもダンベルを買うにはちょっと……。
という方には、エコバッグを使った筋トレをしてみましょう。
エコバッグといっても百均で売られている布の袋で十分。
そこにペットボトルを入れてみれば、ちゃんとダンベルの代わりにもなります。
回数やスピードの目安については「主なトレーニングメニュー5つ」のとおりですが、慣れない方にはゆっくりと1セット12回~15回が、集中しやすい回数ではないかと考えます。
慣れてきたら、ペットボトルの数を増やして、8~10回がぎりぎりできるくらいの高重量で、筋トレに挑戦してみましょう。
袋は不安定でバランスが必要なので、なかなかな重量感があると思います。
百均の布袋に2リットルのペットボトルを4本のを入れた状態です。
一袋8㎏くらい。
それでも、このくらいになると結構な重量感があります。
感覚としてはその倍、16㎏ぐらいの重さに感じました。
興味のある方は試してみてください。
主なトレーニングメニューを5つでも述べましたが、トレーニングの順序は
上半身……①大胸筋(腕立て伏せ、ダンベルフライなど)
②背中(懸垂、ローイングなど)
③肩(フロントプレス、サイドレイズなど)
④上腕二頭筋(アームカールなど)
⑤上腕三頭筋(プッシュアウェイなど)
下半身……①大腿四頭筋(スクワット、ブルガリアンスクワットなど)
②ふくらはぎ(カーフレイズなど)
が良いとされています。
順序としては下半身からと主張する書籍もありますが、他には上半身からと書かれているものもあります。
特に鍛えたい部位がある時は、そちらから優先しても構いません。
続けられるモチベーションが大事なので、どちらが気分上がりやすいかでやってみましょう。
大きな筋肉から先に鍛えて、小さな筋肉を後にするイメージで行います。
なお、
腹筋(シットアップ、クランチなど)
脊柱起立筋(バックエクステンション、プローンレッグレイズなど)
はここまでのフォームを維持するため、最後に行います。
動作はゆっくりとスロートレーニングで行いますが、特に下げた時には3つ数える感覚で下ろし、1秒静止させて重さを鍛える筋肉に感じましょう。
1 インクラインバッグプレス
大胸筋上部を鍛えるトレーニングです。
・背もたれに体重を預けます。
・肘を張って、床に垂直に。
・鎖骨付近までにバッグを下げます。
・遠い軌道から持ち上げると負荷が大きくなります。
・上げた時に息を吐き、下げる時に息を吸います。
・下げたところで1秒静止させてからあげてみましょう。
2 ショルダーバッグプレス
・こちらは「サイドレイズ」です。三角筋、僧帽筋を鍛えるトレーニングです。
・肩をすくめると僧帽筋に刺激がいき、目的とずれてしまいます。胸を張って肩に意識をしましょう。
・主に肩の横側に刺激がいきます。
・上げたところで1秒静止してからバッグをゆっくり下ろします。
3 インクラインアームカール
上腕二頭筋を鍛えるトレーニングです。
・椅子の背もたれに預け、肘を伸ばし、腕は床とほぼ垂直にします。
・ひねるように上げ、筋肉に重さを感じながらゆっくりと行います。
・息を吐きながらバッグを上げ、下げる時に息を吸います。
・上げきったところで1秒静止してからバッグをゆっくり下ろします。
4 プッシュアウェイ(キックバック)
上腕三頭筋を鍛えるトレーニングです。
・胸を張り、背をまっすぐにします。
・肘が伸びきったところで、1秒静止してからバッグをおろします。
・息を吐きながらバッグを上げ、下げる時に息を吸います。
・腰、膝などに不安がある場合、体を起こしても鍛えることが可能です。
・壁や椅子などに手をついてもかまいません。
・その分、腕をあげて三頭筋に刺激を与えるように意識して行います。
5 スクワット
大臀筋、大腿部を鍛えるトレーニングです。
・バッグを肩に担ぐようにします。前だと邪魔になります。個人的には(´・ω・`)。
・胸を張り、背をまっすぐにして前を見ます。
・息を吐きながらお尻を椅子に腰かけるように下げます。
・つま先のラインから、膝がでないように意識しましょう。
・太腿は床と水平になるくらいまで。筋力に自信の無い方はその半分くらいの角度まで。
・下げた時に1秒静止する感覚で。
6 ブルガリアン・スクワット
大殿筋、大腿四頭筋を鍛える筋力トレーニングです。
・両手に重りをいれたエコバッグを持ちます。
・足を乗せるのは、椅子でも階段でもテーブルでもかまいません。
・できるだけ足幅は広く。
・紐の部分だと床についてしまうので、袋の口を握りましょう。
・胸を張り、背筋をできるだけまっすぐに視線を前。
・膝を曲げるときはつま先から膝が出ないようにします。
・疲れてきたら袋を離して、追い込みをかけてみましょう。
・下げた時に1秒静止する感覚で。
終わりに
バッグを使用した筋力トレーニングをいくつか挙げてみました。
これ以外にも工夫次第でトレーニングが可能です。
負荷を大きくしたいならペットボトルの本数を増やせば、その負荷も大きくなります。
使用したエコバッグだとだいたい4本くらいが限界でしたが、それでもけっこうな重さがあるので、筋力強化したい方にはちょうどいいのではないかと思われます。
ダンベルの扱いに不安のある方、でも何か負荷が欲しいという方は、このようなものを利用してみてはいかがでしょう。