熱中症対策

熱中症対策。水分と塩分が欠かせません。
水分と塩分が欠かせません。

 毎年、夏になると増加する熱中症。

 地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象による熱ストレスの増大も原因のひとつと言われています。そんな中、外で走るということはその熱ストレスにさらされるということでもあります。健康を意識するあまり無理して倒れては本末転倒です。

7~8月が特に危険です!!

※出典:厚生労働省 熱中症による死傷者数の月別の状況

熱中症の症状

1.熱中症のメカニズム

 人は汗をかき、体温を放熱していますが、高温多湿、風が弱い、日差しが強い、激しい労働・運動、体調不良などによって体温調整がうまく働かなくなって、体内に熱がこもると同時に、体内の水分と塩分(ナトリウム)が減少して発症します。


2.熱中症の主な対策

1 水分だけではなく、塩分もとる

  汗をかくと水分だけではなく塩分も失われていきます。水だけだと体内の塩分 

 も薄くなってしまいます。

 

 「失われた水分+0.1~0.2%の塩分」=1ℓの水に1~2gの食塩

 

  塩分は舐めた時になんとなくしょっぱいと感じるか感じないかぐらいの塩気ぐ

 らいといわれています

 

2 水分のとり方

  練習の前に200~250mlの水分補給、運動中は約30分ごと50ml程度とも言われてい 

 ますが、渇きを感じる前にこまめにとるようにしましょう。

 

 「のどが渇いた」と感じ始めたら軽い脱水症状のサインです。渇きを感じる前か

 ら水分を摂ることをしましょう。

 

  水分吸収するのに60分~90分掛かると言われています。

 

3 熱への順化を

  人は夏は暑さに慣れ、冬は寒さに慣れるという性質があります。

 

  環境に体を適応させる力があり、このことを環境への「順化」と言います。

 

  熱に順応できるまでには4~5日かかるともいわれていますし、また日にちが

 経ったとしても、クーラーの効いた部屋をでてすぐに長時間や激しい運動をする

 ことのないようにしましょう。


学校安全web「熱中症を予防しよう!」

http://www.jpnsport.go.jp/anzen/anzen_school/anzenjouhou/taisaku/nettyuusyo/tabid/114/default.aspx

日本体育協会Q&A「熱中症予防のための水分・塩分補給 」

http://www.japan-sports.or.jp/club/tabid/933/QuestionID/581/AFMID/4822/Default.aspx

 運動時、走りながら1時間に梅干し一粒を目安とする方もいらっしゃいます。

 

 このサイトでは有酸素運動30分を想定しております。

 

 過剰な塩分摂取は避けたいところですが、炎天下では大量の水分とミネラルが失われます。失われた塩分やミネラルを取り戻すために前後に半分ずつでも摂っておきたいところ。


3.薄めるか、原液のままか

上記のQ&A

日本体育協会Q&A「熱中症予防のための水分・塩分補給

 

Q水分補給をする際に、子どもの場合はスポーツドリンクを薄めた方がよいのでしょうか?

A塩分補給という意味からは、子どもであっても薄めないで飲んだほうが良いです。
 
 との質問と回答があります。
 一方で、「スポーツ救急マニュアル」という本では「市販のスポーツドリンクを2倍に薄めた程度のものを5~10度に冷やすと吸収もはやい」とあります。
 どちらが正解か迷うかもしれませんが、メリットデメリットで考えてはいかがでしょう。
 私としては、喉が渇く前に小まめな水分補給が必要なわけですから、「吸収がはやい」方を選びます。

※ 参考 日刊建設工業新聞「熱中症予防対策マニュアル」

     現場で使えるスポーツ救急マニュアル

追記:2018年の6月から8月の酷暑は日差しも痛いほどで、台風や豪雨などが過ぎた後は必ず異様な猛暑でした。

   

 自分は幸いにも熱中症で倒れることはなかったのですが、上記記事では間に合わないような酷暑が今後は毎年、予想されるため、外に出て行けない際の室内での充実した運動方法も考えなければならないと思います。